フリーエージェント社会の到来 ダニエルピンク

要旨

フリーエージェント本人の、家庭と仕事の「バランス」を取るのではなく、「ブレンド」したいという発想。遊びや家庭と、仕事の境目が曖昧で、むしろその 然とした状態そのものが「クール・フュージョン(カッコいい融合)」という考え方。それが、フリーエージェントとして生きることの魅力になっている。


ダニエルピンクの著書。
著書でいうフリーエージェントとは、「インターネットを使って、自宅でひとりで働き、組織の保護を疵護を受けることなく自分の智恵だけを頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた」人々のことを指しています。

アメリカ社会ではすでに、働く人のほぼ4人に1人が、何らかのフリーエージェントになっていると、著者は指摘しています。
新しい働き方、フリーエージェント社会の可能性について学ぶことが出来ます。



感想

フリーエージェントとして生きるためには何が必要なのだろうか?という観点で読みました。
会社を超えた横のネットワークを持つことの大切さを改めて感じます。同窓会、保護社会、自治会、NPO活動など、様々な活動を通して、仲間や場を持つことが重要だと感じました。
身近な点では、会社の卒業生ネットワークを大切にすることは重要でしょう。日本企業ではあまり話しを聞きませんが、外資系企業では卒業生メーリングリストを作成する等の試みも見られます。
変化の激しい今の時代においては、企業にとっても、辞めた人間と完全に縁を切るのではなく関係性を保つことでの意義は大きいといえます。


webの発達により、簡単に様々なコミュニティの住人になることが出来るようになりました。
web上だけの関係に留まらず、リアルな社会と結びつけることを自ら働きかけ、交流を深めることが重要なのではないでしょうか。


提案

・自身の企画について話し合うジャントー(秘密結社)

ベンジャミン・フランクリンは、21歳の時、12人の独創的な知人を集めて会合を開いたそうです。毎週、金曜日の夜、フィラデルフィアの居酒屋の二階で、時事問題、政治、商売に関するアドバイスを交換し、お互いに学び合い、助けあうことを目指したそうです。
このコンセプトは、現代においてもとても有益なことだと感じます。
なるほどど膝を打ちたくなる発見を得られるのは、自分の問題について頭から追い出し、他人の問題について考える時こそ多いそうです。
各々の持っている、テーマ・企画について真剣に考えることで、多々の発見があるのではないでしょうか。


フリーエージェントの方のインタビューメディア

なぜフリーエージェントになったのか?どのようになったのか?どういう仕事・生活をしているのか?彼ら彼女らについての生の声を知りたいという要望は多いのでないでしょうか?
フリーエージェントで活躍する人々の宣伝にもなりますし、国内で動きを推進することに役立つかもしれません。


・企業の卒業生メーリングリストの作成

上記にも書きましたが、同じバックグラウンドのある卒業生が情報交換できる場は大きな価値を持つでしょう。